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着ぐるみのサンモルド

オーダーメイド着ぐるみ製作専門店 サンモルド

TEL
【営業時間】平日10:00~18:00

着ぐるみはデビューした瞬間ゆるキャラ(R)になる。

2018.05.01

街おこし、地域振興のシンボルとして

いまやすっかり定着した感のあるゆるキャラだが、

提唱者のみうらじゅん氏は

ゆるキャラの定義を次のように述べている。

1郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。

2立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。

3愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。

いまは

ゆるい=癒し

同義語になっているが、出発点はそうではない。

相当遠慮したいいまわしで、モトはといえばキャラクターの

ダサさ加減や、

管理のゆるさ、

運営組織の脆弱さ、

デザインやネーミングのセンスがいまいち。

といった、

その名のとおり

ゆるーい体制を

揶揄したものであり。

着ぐるみ作りの未熟さもファクターなのだ。

弊社は2000年ころ、

テレビ東京の番組でゆるキャラを集めたいので協力をしてほしい。

という要請を受けた。

企画書を送ってもらう約束をして

後日、簡単なメールを読んで

タマげた‼

のを覚えている。

だいたい上にかいたような内容だったからである。

おいおい;汗

ふざけるなよ。

こんなことを言って、

お客様が貸してくれるはずがないだろ!

またうちに対しても失礼じゃないか。

と、怒りにも似た気持ちでいました。

ですが、敵もさるもの。

とっても温厚なご担当者で

なにを言っても

「はい わかりました」

「ごもっともです」

「ご協力よろしく!」

の繰り返しで

仕方ない。集めるのを手伝ってやるか。

というわけで、折れてしまったのである。

納品した県や市、企業にお願いしてあつめて回った次第です。

10体から10数体だった気がしますが、

正確に何体集めたかは忘れました。

が、怒りの裏側には

着ぐるみ作りの未熟さ

という言葉がグサリ!と胸に響いていたのは事実です。

しょぼくない着ぐるみ。

口のないネコや

無口なビーグル犬に

勝つ着ぐるみ作りってなに?

まさに考えまくり、勉強しまくりの1年でした。

出た結論はひとつ。

日本中のどこよりもデザインに忠実な着ぐるみを作るシステムを構築する!

ということでした。

ややもすれば、プロのやることに間違いはない。

すこしくらい違っててもかわいいんだから

いいじゃないか。

という職人のエゴは捨てることにしました。

職人の都合でキャラクターがあるのではなく、

キャラクターにあわせてものを作るのが当たり前なはずです。

着ぐるみも単体でいのちが宿るのではなく、

中に入る方のパフォーマンスがあって、

はじめて目的をもったキャラへと昇華されるのです。

2003年からスタートした

PC上でキャラを3次元化して、お客様にご提案する。

GOサイン後、全自動機で削り出す。

仕上げはきれいな生地を貼り込んで完成する。

職人の手作業をできるだけ軽くし、

機械、ソフトがもつ正確さを最大限活かす。

工法に完全変更しました。